沼から這い上がれない女の日常

とにかくすぐに沼に浸かります。

好きな作家と、作品

お題「好きな作家」

 

 

大学2年生の途中で本屋さんでアルバイトを始めて、今までそんなに小説を読んでなかったけど、お客さんがたくさん買っていくのを見てると感化され、帯に惹かれて本をかってみた。

 

それが伊坂幸太郎の、首折り男のための協奏曲。残念ながら、話の内容は全く覚えてないんだが←

短編集で、想像してた話となんか違うなって思った記憶がある。ただ、この本を買った後に「マリアビートル」を買ってわたしは伊坂幸太郎にだだハマり。

 

マリアビートルは殺し屋シリーズっていわれていて、映画化されたから知ってる人も多い「グラスホッパー」の続編。マリアビートルにも続編があって、それが「AX」。この3作品が殺し屋シリーズと呼ばれてるんですけど、話に繋がりがあるというよりは登場人物が重なるって部分が大きい。

 

ちなみにこの3作品のうち、わたしは絶対にマリアビートルをお勧めしたいし、推し本の1つ。

めちゃくちゃページ数がおおくて、途中読むのがしんどい部分もある、、、てゆうか伊坂さんの作品は面白いんだけども「ええい!ここ飛ばして読んじゃえ!」ってなるとこが多々ある。わたしがバカ故に。

 

まず、なにがこの本凄いって、ほぼ話のシーンが新幹線の中でのみって点。もちろん、ほかの場所でのシーンもあるにはあるけど、主軸は新幹線での出来事。

 

それであんなに伏線張って、回収して…ってやってやってんだから、本当に天才。

いろんな殺し屋が出てきて、その殺し屋たちにもそれぞれいいキャラがあって、悪い奴らだけど死んでほしくない!ってなるし、気分が落ちることもある。胸糞悪い展開が続くこともあるけど最後はスカッと終わる、伊坂ワールド炸裂の作品だと思う。

 

わたしは読み終わった後、でてきた登場人物を俳優で当てはめるなら誰かっていうのをずっと想像してました。

 

ほんとにマリアビートルを読んだ時の衝撃が大き過ぎて、グラスホッパーもAXも読むのすごく楽しみだったんだけど、そこでの衝撃はなかったなあ。

 

マリアビートル以外で好きなのは、「砂漠」「アイネクライネナハトムジーク」「重力ピエロ」「残り全部バケーション」「週末のフール」あたりかな。

 

アイネクライネナハトムジークは短編なんだけど、話に全部繋がりがあるから、「この人ってあの作品の時のあの人か!」ってなる展開が多くて話も重たくないしすごく読みやすかった。てゆうかわたしはこうゆう伏線回収が大好き。それがあるだけで多分凄い好きになれる。

 

重力ピエロは言わずもがな、「春が二階から落ちてきた」でしょう。映画化されてるけど絶対にこれは原作を読むべきだなと思う。映画も見たけど、とにかく話が重くて暗い。こんなに重い話だったっけ…とか、ここのシーン必要だった?って思うことが多くて…。どの映画化にも言えることだけど謎に話重たくする節あるよね。有川浩の植物図鑑も原作の良さを台無しにしてるなって思った。演技とかじゃなくて、脚本が。暗く、重くする方が現実っぽさが増すのかな…何でそうするんだろ…。

 

 

基本的に伊坂作品は好みのものが多いけど、逆に裏切られるときはすごく裏切られる。わたしと、その作品の相性が悪いだけなんだけど胸糞悪いだけで終わるものもある。

例えば「火星に住むつもりかい?」発売されて、これは絶対面白いやつだ!って思って読むのを楽しみにしてたんだけど、本当に苦手でしたわ。見事に。読むのがしんどくなる作品でした。。。

 

 

これから「クジラアタマの王様」を読もうとしてるので、これは相性がいいといいなあ。。。